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80年代香港コメディの記念碑的作品『悪漢探偵』シリーズ

 1980年代、香港の人々を熱狂させたコメディがありました。連日映画館は大にぎわい。カップルや家族連れの楽しそうな笑い声が映画館にあふれていました。その伝説的シリーズの名前は『悪漢探偵』!香港では『最佳拍木當』シリーズとして知られているこの作品は、いまだに根強い人気をもっています。そんなシリーズ全5作品と、1997年に公開されたパロディー映画を管理人の独断と偏見でレポートします。

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『悪漢探偵』

原題: 最佳拍[木當] Aces Go Places 監督: エリック・ツァン(曾志偉) 脚本: レイモンド・ウォン(黄百鳴) 音楽: 泰迪羅賓 出演: キングコング=サミュエル・ホイ(許冠傑) コージャック=カール・マッカ(麥嘉) ホー=シルビア・チャン(張艾嘉) ジョー=ディーン・セキ(石天) 地元ギャングのボス=チェン・シン(陳星) 1982年作品

 1982年に香港で公開されたこの映画、その年の1月に公開されるや、あれよあれよというまに大ヒット。その年の年間興行収入ランキングで、2600万香港ドルという収益で堂々のトップに輝いてしまいました。ちなみに、それまでの年間興収ランキングのトップは、1981年(この映画の前年ですね)に公開された『新Mr. Boo アヒルの警備保障』の1777万香港ドルでした。この『悪漢探偵』は一気に1000万香港ドルもの差をつけてトップに立ってしまったわけです。

 1980年代当時、香港の物価上昇にはすさまじいものがありました。当時の2600万香港ドルという興行収入は、現在の価格にすると、約1億3480万香港ドルになります。日本円に換算すると19億1281万円。1980年ごろの香港の人口が約520万人程度だったことを考えると、この数字がいかにものすごいものか、わかっていただけると思います。

 さて、この空前絶後の大ヒットを記録した伝説的作品『悪漢探偵』は当時の香港では小さな新興会社だった新藝城電影公司(シネマ・シティ)によって製作されました。シネマ・シティ創立メンバーのカール・マッカ(麥嘉)とディーン・セキ(石天)が製作として参加し(ふたりは出演もしています)、脚本はレイモンド・ウォン(黄百鳴)、エリック・ツァン(曾志偉)が監督を担当しました。

 あらすじを紹介すると、主人公は泥棒キングコング。彼は世界的に有名な怪盗「白手袋」の名をかたり、マフィアから宝石を奪い取ることに成功します。まんまと盗みおおせたと思いきや、マフィアは“本物の”「白手袋」とベニスで接触。キングコングはマフィアからの指令を受けた“本物の”「白手袋」に追われることになってしまいました。

 一方、白手袋をなんとしてもつかまえたい香港警察は、アメリカから凄腕捜査官コージャックを呼んできます。彼は男まさりの女刑事ホーとコンビを組み(というか、無理やり組まされ)、夫婦をよそおって捜査をはじめます。

 そして、キングコングのほうは、相棒のジョーに宝石を託しますが、彼は地元のギャングの妹に手を出して、彼に殺されてしまいます。その直後、コージャックとホーは、キングコングをつかまえますが、宝石のありかはわかりません。コージャックとキングコングは宝石のありかを知るため、そして「白手袋」をつかまえるために、いやいやながらもコンビを組むことになります。

 そして、ジョーの残した手がかりをもとにダイアモンドに迫るふたり。しかし、「白手袋」もダイアモンドを奪おうとします。必然、彼らは戦うことになるのでした。

 この映画の見せ場は小道具やメカを多用したアクションです。オープニングシーンから小道具のオンパレード。マフィアの取引現場に向かってワイヤーは撃ち込まれバイクによる大ジャンプで屋外に逃走、その後のカーチェイス、最後にはグライダーで大空に逃げていきます。

 これ以外にも、カーチェイスは何度も映画の中で登場しますし、時限爆弾や盗聴器、最後にはミニラジコンカー爆弾なんてものも登場します。このチープさがまたステキです。

 もうひとつの売りは徹底したパロディ。元ネタとしては『ピンクパンサー』や『ゴッドファーザー』などがすぐにわかるところでしょう。ピーター・セラーズがそのまんま登場したりしています、写真だけですけど。

 さらにさらに、この映画では、このあとのシリーズでも主要メンバーとして登場するキングコング、コージャック、それに女刑事ホーのコミカルな掛け合いも見ものです。特にまぬけなエリート刑事コージャックを演じたカール・マッカ(麥嘉)の演技がすばらしい。彼のつるつる頭がだんだんと可愛らしく思えてくるはずです。ところでこのコージャック、香港版ではアルバートっていう名前になってるんですよね。なんでなんでしょう。

 さきほども書いたとおり、この『悪漢探偵』、香港ではもうめちゃめちゃヒットしたんですが、日本では悲惨なまでに惨敗してしまいました。1983年のお正月映画として公開されたのですが、もう泣かず飛ばず。ビデオ化もされたのですが、発売元の廃業によって廃盤になってしまいました。

 しかし、嘆くにはおよびません。このなんだかわかんないけど面白そうな映画を見てみたい、そんなアナタに朗報です。2001年にこの映画のDVDがスパイクから発売されました。今ならまだ探せば見つかるかもしれませんよ!

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『悪漢探偵2』

原題: 最佳拍[木當]大顯神通 Aces Go Places II 監督: エリック・ツァン(曾志偉) 脚本: レイモンド・ウォン(黄百鳴) 音楽: サミュエル・ホイ(許冠傑) 出演: キングコング=サミュエル・ホイ(許冠傑) コージャック=カール・マッカ(麥嘉) ホー=シルビア・チャン(張艾嘉) 自称FBI=ツイ・ハーク(徐克) 新興マフィアのボス=倉田保昭 1983年作品

 香港の歴代興行収入第1位に輝いた前作『悪漢探偵』が公開されてからわずか1年後、1983年2月にこの続編『悪漢探偵2』は香港で封切られました。もちろん、キャスト・スタッフは前作と同じで、期待を裏切らない面白さです!

 ある日、キングコングはいつものように自宅に帰りました。すると、突然なぞの合体ロボに襲われます。ほら、戦隊モノでよくあるような合体ロボです。なんとか爆発させて倒すと、間髪いれずにバイクの集団が襲いかかってきます。逃げるキングコング。ここで前作でもあったチェイスシーンが再現されます。前作よりさらにグレードアップしたオープニングシーンです。前作では名もないポンコツ車ばかりでしたが、今作では制作費がアップしたのか、高級車もガンガン登場しては、バンバン壊れていきます。

 今回の敵は前作に出てきた「白手袋」の兄貴分である「黒手袋」。またの名をダーティ・ハリーならぬ“フィルスティー(汚れた)・ハリー”。彼が登場するシーンでは、マカロニ・ウエスタンっぽいジングルが流れ、パロディ路線もあいかわらず好調です。

 一方、そんなことは何も知らないキングコングは、女に弱い性格がわざわいして、新興マフィアの銀行強盗のお先棒をかつがされてしまいます。逃げるキングコング。ここでも軽快なチェイスシーンがくり広げられます。最終的には結婚式場に逃げこむキングコング。なんとそこではコージャックとホーが結婚式の真っ最中でした。なぜかフサフサのかつらをつけて結婚式にいどむコージャック。そんな彼の努力もむなしく、キングコングのせいで結婚式はめちゃくちゃになってしまいます。

 キングコングは助けをもとめ、コージャックの家に転がりこみます。ふたりでギャングのもとに復讐にむかいますが、またまたハメられ、今度は宝石強盗に仕立てあげられてしまいます。そんな中でダイヤを狙う「黒手袋」も香港に到着し、またまたふたりは大ピンチに追い込まれてしまいます。

 前作以上に快調なアクションに仕上がっています。そして、前作以上にキャストが豪華!ふたりの行く先々であらわれては、ピンチを招いたり救ったりする自称FBI捜査官にツイ・ハーク(徐克)が。そして、新興ギャングのボス・ブル役はわれらが倉田保昭、でもアクションは見せてくれません。残念。そのほかにも脚本も書いたレイモンド・ウォン(黄百鳴)、監督のエリック・ツァン(曾志偉)などが出演もしています。

 日本ではビデオ化はされているものの、例によって廃盤。例によってスパイクが2001年にDVDを発売しています。

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『皇帝密使』

原題: 最佳拍[木當]女皇密令 Aces Go Places III 監督: ツイ・ハーク(徐克) 脚本: レイモンド・ウォン(黄百鳴) 音楽: ノエル・キラン(陸崑崙) 出演: キングコング=サミュエル・ホイ(許冠傑) コージャック=カール・マッカ(麥嘉) ホー=シルビア・チャン(張艾嘉) ジョーズ=リチャード・キール ジェームズ・ボンド=ジャン・マーサント 1984年作品

 第2作『悪漢探偵2』のさらに翌年、1984年1月に第3作の『皇帝密使』は封切られました。監督は前作までのエリック・ツァンから、第2作で怪演を見せてくれたツイ・ハーク(徐克)へとバトンタッチ。みごとなバトンタッチを見せてくれます。ストーリーもメカも前作以上にスケールアップしています。

 ちなみに、今作の年間興行収入は約2900万香港ドル。興収の面でも第1作をわずかながら抜いて、新記録を達成しました。

 パリを訪れてガールウォッチングをしていたキングコングですが、なぜかなぞの組織に命を狙われます。エッフェル塔でのジョーズとの死闘をなんとか切り抜け、セーヌ川へのがれるキングコング。しかし、彼はサメ型潜水艦に食べられてしまいます

 そこで待っていたのは、どこかで見たことのある少し頭がハゲはじめた脂ぎった親父、ダンディな“殺しのライセンスを持つ男”ジェームズ・ボンド氏でした。ちなみにクレジットも新康納利。女王陛下の密命で、盗まれた王冠を取り戻してきてほしいと依頼されます。

 はじめは渋るものの、例によって美女の出現で一瞬にして篭絡されるキングコング。親友のコージャックさえだまし、警察からまんまと王冠を奪いとります。例によって警官隊に追われるキングコング。今回はモーター付きスケートボードや、特撮バレバレのジェット飛行機で逃げまわります。

 一度はつかまるものの、本物の007が出てきたスキをついて逃げだします。なんとか逃げおおせたものの、キングコングはなぞのマッドマックス軍団に襲われます。なんと、女王陛下と007は真っ赤な偽物だったのです。偽007にとらえられるキングコング。はたして彼は脱出できるのか。そして王冠のゆくえは…。

 前作までよりもアクション色がかなり強くなっています。そしてパロディ色もかなり色濃くなりました。『007』シリーズから『スパイ大作戦』、『マッドマックス』まで手当たりしだいにパロディにしています。びっくりなのはジョーズ。007シリーズでジョーズを演じていたリチャード・キール御大みずからの出演です。ちょっとは仕事選べよ、キール。

 さらに『007/ゴールドフィンガー』のオッドジョブみたいな殺し屋を、元プロレスラーのサンダー杉山が演じているのですが、本当にそっくりです。最初、ハロルド坂田かと思いました。

 そして、パロディシーンとともに増えたのがそっくりさん登場シーン。ショーン・コネリーにはじまりエリザベス女王。最後にはレーガン大統領のそっくりさんまで登場する始末。この他にもリチャード・キールは本物だし、『スパイ大作戦』のピーター・グレーブスも本物です。もう、なにがなにやら

 また、この映画には香港版とインターナショナル版の2種類が存在しています。ひとことで言うと、香港版は主役3人のからみが比較的多く、キャラクターより。インターナショナル版はアクションよりです。私は香港版ばっかり見ていたので、インターナショナル版を見たときはびっくりしました。ちなみに、『スパイ大作戦』のパロディはインターナショナル版にしかありません。

 エンドクレジットでは今までの2作の名場面がダイジェストで放映されます。このことから考えると、当初は3作で打ち止めにするつもりだったのかも。

 ビデオも発売されたものの、当然のように廃盤になっています。まぁ、前2作よりはレンタルビデオ屋で見かけるので、探してみると比較的見つかるかもしれません。

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『悪漢探偵V 最後のミッション』

原題: 新最佳拍[木當] Aces Go Places V Terracotta Hit 監督: ラウ・カーリョン(劉家良) 脚本: (曾國賜) 出演: キングコング=サミュエル・ホイ(許冠傑) コージャック=カール・マッカ(麥嘉) 新黄金コンビ(弟)=レスリー・チャン(張國榮) 新黄金コンビ(姉)=ニナ・リー(利智) 1989年作品

 『悪漢探偵』シリーズ、オリジナル作品は5作品目の今作で打ち止めです。厳密に言えば原題に“”とついているし、4作目までのレギュラーメンバーだったシルビア・チャン(張艾嘉)が出演していないことを考えると、本当のシリーズどよべるかどうか。すこし怪しい面もありますが、英語のタイトルにならって、この『悪漢探偵V 最後のミッション』までを『悪漢探偵』シリーズとしたいと思います。今作はシルビア・チャン(張艾嘉)がいなくなったぶん、新黄金コンビとしてレスリー・チャン(張國榮)とニナ・リー(利智)が参加。にぎやかさを加えています。(ちなみに、旧黄金コンビはサミュエル・ホイ(許冠傑)とカール・マッカ(麥嘉)のふたり)

 前作から少しあと、タイのある富豪の依頼によって、逃げ出した花嫁を強引に連れ戻した旧黄金コンビのふたり。しかし、富豪の花嫁へのあつかいを見てふたりの意見は対立。結局黄金コンビは自然消滅してしまいました。

 それから3年後、キングコングもコージャックもそれぞれ実業家として独立。成功しているとはいえないものの、なんとかやっていました。そんなとき、黄金コンビを名乗るふたり組みによる中国国宝強奪事件が発生。しかも、その国宝は国際的なマフィアのボス“白手袋”が盗んだものを、さらに新黄金コンビが盗んだものでした。そのせいで、旧黄金コンビのふたりは中国公安と、白手袋一味の両方に追われることになってしまいます。

 ふたりは新黄金コンビの正体をつきとめ、つかまえることに成功します。しかし、安心したのもつかの間、4人そろって中国公安につかまってしまいます。北京に護送される新旧黄金コンビ。そこで待っていたのは『悪漢探偵』シリーズ最悪のわびしい環境でした。まぁ、例によって彼らはそこそこ明るくやっていますが。彼らはこの大ピンチから大どんでん返しをすることができるのでしょうか。

 今回の監督は『少林寺三十六房』や『酔拳2』などを監督し、クンフー映画に造詣が深いラウ・カーリョン(劉家良)。そういう事情もあって、前作までのメカを使ったアクションはほとんど見られませんが、そのぶん、これぞ香港アクション映画というような格闘シーンが見られます。そのせいで、前作までのファンには総じて不評なのですが、ひとつの映画として見た場合、メリハリもあり、なかなか高水準をたもっていると思いますよ。

 今回のパロディは『ランボー』と『ジョーズ』。中国公安の責任者として、“チャイニーズ・ランボー”なるマッチョが送りこまれてきたりしています。

 この映画の見どころは格闘シーンてんこもりのラスト30分に凝縮されていると言ってしまっていいでしょう。新旧黄金コンビが中国古代武器を使ってうごく石像軍団と対決します。さらには国宝を使ってラグビーまでしちゃいます。このクライマックスだけでも一見の価値ありです。

 あ、忘れるところでした。この映画には若き日のフェニー・ユン(袁潔瑩)がコージャックのめい役で登場しています。2、3分の出演ですが、彼女のファンのかたもぜひぜひ。

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『最佳拍[木當]之醉街拍[木當]』

原題: 最佳拍[木當]之醉街拍[木當] 97 Aces Go Places 監督: ラウ・カーリョン(劉家良) 脚本: レイモンド・ウォン(黄百鳴) 音楽: マク・チュンハン(麥振鴻) 出演: 浩式=アラン・タム(譚詠麟) 酔槍=トニー・レオン(梁朝偉) 萬玲=クリスティ・チョン(鍾麗[糸是]) ちょっと知恵足らずの女の子=ドナ・チュウ(朱潔儀)  雷雨揚=ン・ジャンユー(呉鎮宇) 1997年作品

 英語タイトルにもあるとおり、これは1997年に制作された『悪漢探偵』シリーズへのオマージュというか、パロディというかそういう作品です。しかし、ただのパロディだとあなどっちゃいけません。何と本作の脚本を書いているのは記念すべき第1作『悪漢探偵』の脚本を手がけたあのレイモンド・ウォン(黄百鳴)なんですから!当然、しっかりした作りの作品になっています。

 オープニング、クリスティ・チョン(鍾麗[糸是])演じるセクシーなヒロイン・萬玲は少し間の抜けたギャング雷雨揚に偽ものの絵を売りつけ、まんまと逃走します。さぁ、ここからお約束のカーチェイスの始まりです。追いつめられたと思った瞬間、モーター付きグライダーで逃げてゆく萬玲。ここであの懐かしいテーマソングが流れます。ファンにはたまらない演出です!これだけでご飯3杯はいけます。

 場所は変わってとあるマフィアのボスの葬儀。ギリギリでひとり息子の浩式も駆けつけます。葬儀も終わり、亡き父の遺言により跡継ぎに指名される浩式。しかし、それにはある条件がありました。それは、父の仇である萬玲を銃で撃ち殺すこと。しかし、エリートとして育てられた浩式は人を殺したことなんてありません。そんな彼のために凄腕ガンマン、酔槍がつくことになります。

 もくもくとトレーニングをこなす浩式。そしていよいよ決行の日がやってきます。しかし、浩式には殺せません。なんと彼は萬玲にひと目ぼれしてしまったのでした。殺せないだけならまだしも、雷雨揚の手下に教われていた彼女を助けてしまう浩式。そのせいで、浩式、酔槍、萬玲、それに彼女といっしょにいた少し知恵足らずの女の子まで雷雨揚の一味に追われることになってしまいます。はたして浩式は愛する萬玲を守ることができるのか。そして、父の跡継ぎ問題は……。

 今回はパロディはあまりありませんし、メカを使ったアクションもありません。そのかわり、派手なガンアクションが満載です。それにパロディがないと言っても、この映画自体が本家『悪漢探偵』のパロディみたいなものですからね。

 全編『悪漢探偵』を思わせる軽いノリにみちあふれています。射撃練習で萬玲以外の写真は撃たないように慎重に練習していた浩式、なぜかレスリー・チャン(張國榮)の写真だけは迷わず撃ち抜きます。この人は彼に恨みでもあるんでしょうか(笑)その他にも登場シーンではかならず二人組みの楽隊を引き連れてくる雷雨揚。酔えば酔うほど強くなる、酔拳みたいな銃の使い手・酔槍。

 さらにアクションシーンではほとんど役立たずの浩式。酔槍がひとりでほとんど片付けてます。この酔槍のアクロバティックな曲撃ちがものすごい。バク転バク転バク転バク転バク宙っ!これをやりながら敵を5人は倒しています。とても常人にはマネできません。これじゃあ浩式の出番もなくなりますよね。

本家『悪漢探偵』に勝らずとも劣らないこの『最佳拍[木當]之醉街拍[木當]』。残念なことに日本で公開もされていなければビデオも出ていません。でもだいじょうぶ。アナタにほんの少しの勇気さえあれば、香港版のDVDで見ることができます。日本語字幕はついていないので、中国語と英語の字幕をにらみながら見ることになりますが。レッツ・チャレンジ!

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